大島大橋と伊保田間には国道437号線が東西に走り、街にはスーパーやコンビニ、ホームセンターなどの商業施設も充実し、意外と便利な島の暮らし。
教育機関は義務教育諸学校の他に高等専門学校や看護専門学校、普通高校などの高等教育機関があり、医療機関も町立病院が3棟、私立病院も複数ありますので急な病気やケガにも安心です。
ただし、瀬戸内海で3番目に大きな島でありながら、公共の交通機関は路線バスだけなので、島内移動を考えるとマイカーは暮らしの必需品といえます。

本州の柳井市と周防大島に架かる大島大橋の恩恵により、周防大島の生活圏は思いのほか広域で、柳井の市街地までは車で約20分、広島の都市部までも車で約1時間30分とアクセス良好です。
また遠地の関西、関東も新幹線や飛行機を使えば3時間以内で移動が可能なため、週末限定の島暮らしなど工夫次第では「橋を渡れば街暮らし、橋を渡れば島暮らし」といった理想的な生活を送ることができるかもしれません。

都市部へのアクセス
広島まで車で約1時間30分
福岡まで車で約4時間
大阪まで電車・新幹線で約3時間
東京まで車・飛行機で約2時間30分

町営住宅や賃貸住宅は既にいっぱい、新築や古民家改修もハードルは高く、昔ながらの地縁血縁がモノをいう島の住宅事情。
島の不動産屋さんや設計事務所さんへの相談、周防大島町の空き家バンクの活用、何より島の人とのご縁を大切に、島の住まいはじっくり慎重にお探しください。

島で生計を立て、収入源を確保することは決して簡単ではありません。
アルバイトやパートの需要はあっても島内における正規雇用の現状は厳しく、島で働くには「仕事を持って移り住む」という覚悟が必要かもしれません。
就職・就農・就漁、そして起業などの進路については、移住前にしっかりとご検討ください。

ふわりとした潮風が心地よい凪いだ海に、無数の島々が浮かぶ瀬戸内海。
周防大島をのんびりドライブしていると、息をのむような美しい風景に出会うことができます。
おだやかな瀬戸内の風景と、ゆっくりと流れる島時間・・・そんな瀬戸内リラクゼーションを満喫できるのが島暮らしの大きな魅力といえます。

「自然は寂しい。 しかし、人の手が加わると暖かくなる。」 とは、周防大島が生んだ民俗学者「旅する巨人」こと宮本常一さんの言葉ですが、今も日本の原風景が色濃く残る周防大島といえども、海に目を向ければ漂着ゴミが浜へ流れ着き、山に目を向ければ耕作放棄による荒廃が目立ちます。
地域おこし協力隊の三浦さんの呼びかけによる毎月恒例の海そうじや、美しい三蒲を創る会などの里山再生グループによる竹の伐採作業など、有志の皆さんの手により周防大島の自然が暖かさを取り戻し始めています。