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■会社員時代編・第5章 ・・・ オンリーワン

事業の核となるもの・・・
物販や広告といった漠然としたカテゴリーではなく、サービスの目玉となるもの。
自分の運営するサイトからオンリーワンな何かを発信する。
つまり、新たな「made in 周防大島」な商品を作り出すことや、既存の商品を特化することでブランド力を持たせるということであるが、これを推し進めることは以前に述べた「有形、無形問わず自分の手によって生み出した物を世に問うという幼稚な願望」を満たしてくれる、私にとって最高にヤリ甲斐を感じることの出来る事業である。
当然、オリジナル商品の開発ともなると相応のリスクが生じる訳だが、大胆な発想と綿密な計画によってお客様の購買意欲をかきたて、かつご満足頂ける商品を是非とも作り出したい。
ただし、それを実現するためには発案・計画に賛同してくれる協力者が不可欠である。

アウトソーシングという言葉がある。
つまるところ外注の別称であるが、私はこのアウトソーシングという言葉がどうも苦手である。
会社員時代、アクトソーシングという名のトップダウン的搾取外注を間近で見てきたこともその一因ではあるが、単なる仕事の丸投げ的外注では人は協力者とはなり得ない。
本当に納得いくものを作り出すのであれば、発案者と製作者の二人三脚による徹底した現場主義というスタンスが必要不可欠であると考える。
双方が納得のいく形で物事を進行していかなければ、お客様の満足を得られるどころか自分すら満足できないモノしか作り出せないのではなかろうか。
たとえ金銭による契約であっても人は感情によって動くものである。

では実際、周防大島ブランドとなりうるものとして何があるのだろうと考えた。
周防大島といえばミカンと海が真っ先に思い浮かぶ訳だが・・・
ミカンであれば果実をそのまま販売するのか?それとも加工して販売するのか?
海であれば釣具を作るのか?それとも海水浴関連のサービスを立ち上げるのか?
それとも新規のオリジナル商品を生み出すか?
選択肢は多様であるが故、その分迷いも大きい。
現実と理想、常識と非常識といった相反するものをブレンドさせた商品という漠然としたイメージだけが膨らむ。
ブランド化、オリジナル商品を作り出すという誘惑は、オンリーワンという呪縛となって長い苦悩のトンネルへと誘うのであった。