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■会社員時代編・第4章 ・・・ 考察

郷里を離れて働く人達のため、故郷とのインターフェースとしての役割を担うという起業(企業)理念に基づき具体的なサービスを考えてみた。
まず思い浮かぶのが物販であろう。
特産品の販売からちょっとマイナーな郷土の名産まで幅広く取り扱い、郷愁に浸ることのできる品物を提供することは当然必要なサービスである。
物販だけでなく情報提供も喜ばれるであろう。
郷里の日々を歳時記として綴ったり、風景写真なんかも添えるというサービスだ。
また、やや理念とは異なるが出身者の方だけを顧客対象とせず、地域活性のため郷里のPRを兼ねた一種のアンテナショップとしての役割も果たす。
まあ極めて一般的な発想であるが基本となるサービスである。

サービスの内容が決まれば次は最重要課題である拠点となる地域の選択である。
普通に考えれば自分の郷里がそれに該当するのであろうが・・・
実のところ私は周防大島の出身ではない。
同じ山口県ではあるが岩国市の出身である。
周防大島は妻の郷里である。
では、なぜ岩国ではなく周防大島を選んだのか。
単純に周防大島に魅力を感じたからである。(決して岩国に魅力がないという訳ではなく、私個人の嗜好であることをお断りしておく)
それというのも私は周防大島とは縁もゆかりもない訳ではなく、周防大島の学校(全寮制)に在学し5年間学んだという経緯がある。
残念ながら勉強はうわの空だったのだが(苦笑)。
一番多感な時期(いわゆる青春時代というヤツである)を周防大島で過ごしたからか、周防大島に対する想いは非常に強い。
要は青春時代を周防大島で過ごしたことにより美化する部分はあるにせよ、私は周防大島が好きなのである。
これ以上の理由は必要ないであろう。

次にサービスを提供するための業務形態である。
郷里に居を構え都会に情報を発信するにはインターネットによるwebサイト(ホームページ)の運営という手法が最適であろうと考えた。
インターネット以外の媒体による手法がないこともないが、私はインターネットの持つリアルタイム性というものを非常に重視していた。
本サービス(周防大島.com)に取り組もうと決心した際、特に重きを置いたのがこのリアルタイム性である。
会社では通信(ネットワーク)関連の業務に従事していた。
情報はフレッシュであるからこそ貴重であり、古くさい情報には価値がないと刷り込まれてきた。
刷り込まれたにせよ正論であるという認識から、リアルタイム性の高いインターネットという媒体を選択した訳である。
また、インターネットであれば会社の業務を通じて若干のスキルを身に付けさせて頂いたという自負があったのもその理由の一つである。(ただしこの時点ではwebサイトというものをお遊び程度でしか運営したことがないという致命的な問題がある訳だが)

ざっと骨組みは明確になってきた。
ベネフィットも高く、実現も可能であろう。
ただ何度も繰り返すがメシを食える見込みは非常に少ないように思われる。
まだまだ足りない。
事業の核となるものを模索する必要がある。
熟考の日々は続く。